国立大学法人 総合研究大学院大学 規程集(学外)

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総合研究大学院大学化学物質取扱い及び適正管理要領
平成11年12月17日
 学長裁定
一部改正 24.11.8 
(趣旨)
第1 総合研究大学院大学化学物質適正管理規程(以下「規程」という。)第15条の規 定に基づき、葉山キャンパスにおいて、化学物質の取扱い及び適正管理並びに設備等の保守管理については、この要領の定めるところによる。
 
(化学物質の適正管理)
第2 葉山キャンパスにおける化学物質の分類、保管及び実験洗浄排水の処理等の基準を別紙1のとおり定めるものとする。
 
(設備等の保守管理)
第3 設備等の破損、機能低下等により化学物質による環境汚染及び災害事故等が発生することのないように、当該設備等の機能維持と保全のための基準を別紙2のとおり定めるものとする。
 
(廃棄物の処理及び処分方法)
第4 廃棄物の適正処理及び処分の基準を別紙3のとおり定めるものとする。
 
 (事故時の対応)
第5 設備等の緊急事態の発生に備えて、災害事故の未然防止と環境汚染及び災害事 故等に対応する取扱い基準を別紙4のとおり定めるものとする。
 
 (自己監視)
第6 環境汚染等を未然に防止するため、実験排水の排出濃度測定等の取扱い基準を 別紙5のとおり定めるものとする。
 
 (その他)
第7 この要領に定めるもののほか、化学物質取扱い及び適正管理に関し必要な事項は、別に定めるものとする。
 
附 則
この要領は、平成11年12月17日から施行する。
附 則
この要領は、平成24年11月8日から施行する。
 
別紙1 
               化学物質適正管理基準 
葉山キャンパス化学物質適正管理基準
1 危険・有害物質の分類・取扱い
 MSDS(製品安全データシート)に記載された化学物質の性状を熟知するとともに、次のとおり取り扱うものとする。
 本学で使用する化学物質は、別に一覧表を作成し各実験室内に保管する。
(1)法令等規制物質の管理
  法律、条例等で規制される化学物質は、その性状にあった取扱いを行うとともに、適正な保管・管理を行うものとする。      
(2)法令等規制対象外物質の分類・取扱い
  次に掲げる化学物質の性状ごとに分類し、MSDS(製品安全データシート)に記載されているその取扱い方法、保管方法に準じた管理を行うものとする。
   1 毒性・有害性
    2 地球環境汚染物質
   3 爆発危険性物質
   4 可燃・支燃性ガス
   5 引火性液体
   6 可燃性固体
   7 自然発火性・混触危険性物質
   8 酸化性物質
   9 腐食性物質
2 化学物質の保管・管理
(1)毒性・劇物取締法で規制される劇物は、先導科学研究科棟化学試料室に設置したボトルキャビネットに保管し、その受払いを記録するものとする。
(2)消防法で規制される危険物は、危険物の種類ごとに保管量を定め、先導科学究科化学試料室内に設置した貯蔵棚に保管し、その受払いを記録するものとする。
   危険物の数量管理は、月に1回化学物質取扱主任者が試料室内に備えてある危険物保管記録簿と危険物の保管量を照査し、種類ごとの保管量の確認を行い、常時予定保管数量を超えないようにする。
(3)その他の化学物質についても、先導科学研究科棟試料室に設置した保管庫に保管し、その受払いを記録するものとする。
3 実験洗浄水等の取扱・処理
  先導科学研究科棟の実験室で取扱った化学物質の原液、実験洗浄水の処理については、下記のとおり行うものとする。
(1)不要となった原液は、種類・性状ごとに分別し容器に貯留する。
(2)原液の付着した実験器具の希釈・洗浄した第1次洗浄水も容器に貯留する。  
(3)再度希釈・洗浄を行った第2次洗浄水も容器に貯留する。
(4)上記1から3までの工程で貯留された実験洗浄水等は、廃棄物貯留室に保管する。
(5)実験器具を使用するため、再度洗浄及び水洗いした第3次洗浄水(希薄実験   洗浄水)は実験流しから排水処理施設の原水槽に流入する。
4 その他
  化学物質の詳細な取扱い・処理等については、別に定める「実験安全ガイドブック」を熟知し行うものとする。
 
別紙2
             設 備 等 の 保 守 管 理 基 準
葉山キャンパス先導科学研究科棟教育・研究設備等の保守管理基準
1 化学物質取扱設備等の点検
  実験室に設置してあるドラフトチャンバー、安全キャビネットは実験責任者が随時外観点検を実施し、良好な状態を確認後使用する。
2 希薄実験洗浄水処理施設(実験排水処理施設)希薄実験洗浄水処理施設に保守管理については、年間を通し専門業者に委託し、定期的(週1回)に保守管理を行うものとする。
3 消防用設備等
  消防用設備の保守管理については、別に定めた規程に基づき行うものとする。
4 液体窒素貯蔵タンク
  液体窒素貯蔵タンクの保守管理については、随時専門業者に委託し行うものとする。  
 
別紙3
              廃 棄 物 の 処 理 基 準
葉山キャンパス廃棄物の処理基準
1 廃棄物の発生抑制、減量化、リサイクルの促進
(1)実験に使用する器具、容器等は洗浄により再利用可能なものを選択し、安全性に問題のない範囲において、再利用を積極的に促進する。      
(2)少量の薬品や材料で効果的な実験方法の情報を収集し、随時検討を行い積極的にその導入を図り、廃棄物の発生量を抑え、化学物質の減量化を促進する。 
(3)化学物質の貯蔵・保管量は、必要最小限に留める。
2 産業廃棄物の管理
  葉山キャンパスの教育・研究活動で発生する産業廃棄物は液体廃棄物と固体廃棄物に区分し、次のとおり分別し、又各々の区分で特別管理産業廃棄物に該当するものは、別に分別する。
(1)液体廃棄物
 ① 産業廃棄物
  a) 廃油(ポンプオイル他)
  b) 廃酸(2.0<ph≦7.0)
  c) 廃アルカリ(7.0<ph<12.5)
 ② 特別管理産業廃棄物
  a) 廃油(メタノール他)
  b) 強酸(塩酸・酢酸他)(ph≦2.0)
  c) 強アルカリ(ph≧12.5)
(2) 固体廃棄物
  a) 金属屑
  b) ガラス屑
  c) 廃プラスチック
   産業廃棄物の管理の最高責任者は、化学物質適正管理総括者とする。また、産業廃棄物(特別管理産業廃棄物を除く)の管理責任者は化学物質取扱主任者、特別管理産業廃棄物(以下「特管産廃物」という。)の管理責任者は特別管理産業廃   棄物管理責任者(以下「特管責任者」という。)とする。
   実験で発生する産業廃棄物は、廃棄物処理フローチャート(廃棄物貯留室に貼付)  に従い産業廃棄物、特別管理産業廃棄物にそれぞれ分類し、各実験室で一時的に 指定の容器に分別保管する。その後随時、原則として各実験室の実験責任者が先導科学研究科棟外に設置された廃棄物貯留室に運搬・搬入する。
 ① 産業廃棄物は、搬入時に廃棄物の分類・搬入量・搬入者を廃棄物処理記録簿に記載する。
 ② 特管産廃物の搬入は、原則として特管責任者立ち会いの下に行うものとし、廃棄物の分類、搬入量、搬入者を特管産廃物記録簿に記載し、特管責任者の確認を受けるものとする。
3 産業廃棄物の処理・処分 
(1)廃棄物貯留室に保管した廃棄物の処理・処分は、すべて専門の処理業者に委託する。
(2)処理・処分委託する廃棄物はマニフェストシステムにより管理するものとする。
(3)産業廃棄物は化学物質取扱主任者が産業廃棄物マニフェスト(7枚複写式)を、特管産廃物は特管責任者が特別管理産業廃棄物マニフェスト(7枚複写式)を作成し、収集運搬業者に廃棄物引き渡しと同時にマニフェストを交付する。
(4)産業廃棄物マニフェストA票は、化学物質取扱主任者が保管し、収集運搬業 者から処分業者から返送されたB2票、処分業者からD票及びE票と照合、確認し、署名する。このマニフェストA票、B2票、D票及びE票は5年間保管する。
(5)特別管理産業廃棄物マニフェストA票は、特管責任者が保管し、収集運搬業 者から返送されたB2票、処分業者から返送されたD票及びE票を照合し、確認する。このマニフェストA票、B2票、D票及びE票は5年間保管する。
(6)化学物質適正管理総括者は、毎年6月30日までに前年度1年間に交付したマニフェストの交付等状況を作成し、神奈川県知事に提出するものとする。
4 産業廃棄物の処理・処分場の現地確認
  化学物質取扱主任者、特管責任者は必要に応じて、産業廃棄物・特管産廃物の処理、処分場の現地確認を実施する。
5 産業廃棄物の委託契約
  産業廃棄物の処理委託契約は、国立大学法人総合研究大学院大学と収集運搬業者との間で処理委託契約書を締結し、適正な処理・処分の確保を図るものとする。
6 廃棄物の詳細な分別、保管方法等については別に定める「実験安全ガイドブック」を熟知し行うものとする。
 
別紙4
           事 故 時 等 の 取 扱 基 準
1 葉山キャンパスでの事故対応体制
  事故は人的な過失による事故と、地震等の天災による二次的事故がある。
(1) 事故に対する設備の整備
 ① 各実験室に危険物を取り扱うためのドラフトチャンバーを設置する。
 ② 実験室のある区画内、試料室に、消火器・火災報知設備を設置する。 
 ③ 引火性・揮発性の危険物は、試料室内に設置された遮光・防爆構造の薬品棚に保管する。
 ④ 実験室、試料室、廃棄物貯留室の薬品棚・薬品庫には、全て転倒防止措置を講じる。
 ⑤ 実験室のある区画内に緊急用シャワーを設置する。
 ⑥ 生物材料を扱う実験室には、安全キャビネットを設置する。
(2)事故時の対応組織・教育
 ① 災害事故に対応するため、緊急連絡網、災害事故対策体制を整備する。
 ② 事故・火災等を最小限に留めるための自衛消防隊を組織する。
 ③ 年に一度消防訓練・避難訓練を実施する。
 ④ 別に定める「実験安全ガイドブック」に基づき、教職員・学生に事故発生を未然に防ぐための安全管理に関わる研修を実施する。
2 葉山キャンパスでの事故発生時の措置
(1)災害事故が発生した場合は、人命尊重を第一とし、かつ被害の拡大を最小限に食い止めるための措置を講じる。
(2)実験責任者は、実験従事者の安全を確保し、事故の復旧に努める。
(3)災害事故が発生した場合は、上記緊急連絡網により教職員に連絡し、事故対策にあたる。
(4)災害事故により、周辺地域に環境汚染が発生する恐れのある場合は、災害事故対策連絡網により関係市町村等に緊急連絡する。
3 災害事故未然防止等、詳細な対応については別に定める「実験安全ガイドブック」を熟知すること。
 
別紙5
             自  己  監  視  基  準
1 希薄実験洗浄水の水質検査基準
  葉山キャンパス先導科学研究科の教育・研究活動に伴う希薄実験洗浄水(三次洗浄水)の水質検査等については、次の基準により行うものとする。
(1) 実験排水(希薄実験洗浄水)の水質検査について
   1) 実験排水処理施設で処理前の水質検査
    実験排水は、一旦排水貯留槽に流入し一定量貯留させ、化学物質適正管理総括者が指定する排水指定物質について、1週間に1回を目途に、本学教職員が交代制で、検査キット等を使用した比較的簡便な方法で排水を抽出し放流する前の水質検査を行う。この方法により水質検査を行い、排水の許容限度を超えていないことを確認する。   
    万が一、排水許容限度を超えている場合は、直ちに実験を中止し、貯留した実験排水は薬品による沈殿・凝固など取り得る方策を実施し有害物質の除去を行い、当該処理によっても除去できない部分は、処理業者に委託し廃棄処理する。
     この水質検査結果の記録は、化学物質適正管理総括者が管理し、3年間保管するものとする。
    注)排水指定物質とは、神奈川県生活環境の保全等に関する条例第28条第1項第1号に規定する人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある物質をいう。
   2) 実験排水処理施設で処理後の放流水の水質検査
     排水処理施設の放流槽から抽出した放流水は、年間を通し1ヶ月に1回を目途に専門業者に委託し水質検査を行う。
     この水質検査結果の記録は、化学物質適正管理総括者が管理し、3年間保管するものとする。  
   3) 放流水の常時監視
         放流水の水質を常時監視するため、実験排水処理施設の活性炭吸着塔から排出する放流水をバイパス配管を通し注入した水槽に魚類を飼育し、教職員が交代で監視するものとする。
       水質の検査項目、想定値(許容限度)は次のとおり。
            排水の許容限度(単位:㎎/L)

 

 

  項 目

 

 

 

   pH

 

 

 

 BOD

 

 

 

 COD

 

 

 

 SS

 

 

 

 窒素

 

 

 

 リン

 

 

 ノルマルヘキ

 サン抽出物質

 含有量

 

  想定値

 

  6~8

 

  5

 

  10

 

 15

 

  20

 

   1

 

   5

 

 許容限度

 

 

    7

 

 

  5

 

 

  10

 

 

 15

 

 

  20

 

 

   1

 

 

   5 

 

1) 想定値は(N-hexは条例規制値)、本学希薄実験洗浄水処理施設から雨水路へ放流される水質。
2) 許容限度は、湘南国際村環境アセスメントによる処理基準値。
 
2 排水指定物質の漏洩時の公共用水域への流出防止対策
   万が一、排水指定物質を特定施設(流し)に流入した場合、次の対策を施す。
  ① 直ちに実験を中止し、実験排水を貯留槽から排水処理施設へ通水する原水ポンプを緊急停止する。
  ② 排水の水質検査を行い、流入した物質の排水許容濃度を超えていない場合  は、そのまま通水する。
  ③ 排水の水質検査の結果、排水許容濃度を超えている場合は、薬品による沈殿・凝固など、とり得る方策を実施し、有害物質の除去を行う。
  ④ 上記の処理によっても除去できない部分については、処理業者に委託し廃棄処分する。     
3 消火放水排水一時貯留
    火災の時、消化の放水が化学物質を含有する恐れのある場合は本学構内のテニスコート脇のU字溝に滞留させ、本学から最終的に雨水が出ていく穴を土嚢で塞ぐ。また、U字溝に滞留しきれない水は、テニスコートに流入させることができるので、一時的に滞留させる。
  なお、テニスコートは周囲をコンクリート壁(450㎜H)で囲んであり、コート面は、アスファルト舗装の上に人工芝を張付施工してあるので、水が地下に浸透することはない。また、コートに滞留させた水はコート内排水溝から雨水路に通じる穴を塞ぎ、流出しないようにする。
  以上により一時的に滞留した水の水質検査を行い、水質が排水許容濃度を下回っていることを確認後、雨水路に放水する。
4 安全注意標識の設置
  葉山キャンパス先導科学研究科棟内部に、以下の注意標識を設置する。
 「危険物貯留庫」:化学試料室
 「廃棄物貯留庫」:廃棄物貯留庫
 「バイオハザード」:ヒューマンフロンティア実験室